NPO法人東京レインボープライド ならびに
東京レインボープライド2017運営委員会 御中
返信いただきありがとうございます。
しかしながら、5月31日付でいただいた返信メールの内容には大きく2点、事実として間違いがあります。また、お尋ねした4つの質問にもお答えいただいていません。まずは起こった事柄を再度ご確認ください。その上で当会の質問にお答えください。
誤り1
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返信メールにある「プラカとか作るフェミとLGBTの会」(以下「プラカの会」)と救護班車両の位置についての記述には誤りがあります。「プラカの会」が横断幕を持って車道を歩くパレードに加わった際には、隊列のグリーンバード付近の位置にその前方から並行するかたちで入っています。返信メールの記述の通り「プラカの会」が、「パレードの隊列に続く救護班車両の左側を並行行進しはじめ」たのであれば、「プラカの会」は合流し始めたところから救護班車両のすぐ近くにいたことになりますが、そのような状況にはありませんでした。
パレード合流後、しばらくして「プラカの会」の先頭の横にグリーンバードの先頭が並ぶようになると「プラカの会」と並行してばらけて歩いていたグリーンバードの人たちが前方に来るようにと呼ばれました。その人たちが小走りで前につめていき、全員が「プラカの会」を追い越したので、グリーンバードの最後列の後ろに「プラカの会」の先頭が並ぶ位置になりましたが、それと同時に、それまでパレードを歩く隊列より後ろを走行していた救護班車両が競り上がってきて「プラカの会」の横を走行し始めました。合流直後には「プラカの会」より後ろに救護班車両が位置していましたが、その後はパレードの行進が何度か停止したり再び進み始めたりしたようなときも、救護車両は「プラカの会」の後ろで留まるようにはせず、ずっと10分前後の間、ごく近い距離に付けて走行し続けました。
誤り2
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返信メールには、「ボランティアスタッフ等が横断幕を持った数人の方々を歩道に誘導し」たと書かれていますが、あそこで起こったことは動画でも確認できるように「誘導」ではありません。またこの場面で「ボランティアスタッフ等」とまとめられており言及がありませんが、警察の介入があったことを確認してください。再度「プラカの会」から見た状況を述べます。
《突然、警官がグリーンバードと「プラカの会」の間にTRP救護班車両を入れようとし始め、TRPスタッフと警官がFの前に腕を差し入れて立ちはだかりました。Fは警官に自分たちもパレードの参加者と一緒であると言いましたが、TRPスタッフらは一緒ではないと言い、警官が「(スタッフが)一緒じゃないって言ってるから」「無届けデモになりますよ」と言い、「プラカの会」8人は外に出される形になり、やむなく歩道に上がりました。》
警察の問いかけに対しボランティアスタッフは「一緒じゃないです」と言っているのです。ボランティアスタッフが警察官からの問いかけに対し自分たちと一緒じゃないと明確に述べたために警察によってパレードから追い出された「プラカの会」を、そのボランティアスタッフが「歩道に誘導」したというのは無理があります。
ここまで、5月31日付メールの内容について、事実として誤りを指摘しました。
次に5月17日付公開質問状での質問4点を再掲します。
【質問1】 「上の人」とは警察? 強権排除の経緯について
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◎「プラカの会」8人は、参加当初に警備の警官から「歩道じゃなく、車道を歩いてください」と声をかけられた以外に、警察からは何か注意をされるでもなく排除の意思は感じられず、車道をパレードしていました。が、TRP救護班車両の人が「警察呼ぼう」と言い、「上の人に言う」と言って去ったTRPスタッフが戻ってきた後に、何の説明もなく、突然パレードから強権排除されました。TRPの上層(?)スタッフの人が話を聞きにくることもあるかと思っていたのですが、「上の人」とは警察のことだったのでしょうか? パレード参加者の「プラカの会」から見ると、TRPが主導して、警察に連絡のもと排除したように思えました。あるいは、TRPと警察は結託してパレード参加者を排除する際の手筈を整えていたのでしょうか。それとも、警察が参加者を排除しだしたのに対し、TRPスタッフは参加者を守ろうとせずに「一緒じゃない」と参加者を切り捨てたのでしょうか。
TRPスタッフが言った「上の人」とは誰ですか? 誰にどのようなことを報告し、それからどのような経緯で警察が動くことになったのかを説明してください。
【質問2】 「救護班」の危険な言動について
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◎TRP「救護班」車両の人が「警察呼ぼう」と言っていたことについて、どのように認識していますか? また、具合の悪くなった参加者を助けるのが役目と思われる「救護班」が、参加者(歩行者)に対して危険なほど近い距離に車両を寄せてきたことは、その役割を考えれば二重に問題であり、運転者として脅す気がないとできないことです。運転者としてありえない近さなので、怪我をさせても構わないという意思が感じられて、それが怖いと思いました。このTRP救護班の行為をどのように認識していますか?
【質問3】 警察の不当な指示に文字通り従う自主規制・TRPスタッフの過剰警備について
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◎「プラカの会」8人は、パレードを妨害したり、暴力的に振る舞ったりしたわけでもありませんが、TRPはそのようなパレード参加者の些細な(けれど重要な)非暴力不服従をも敵視して、警察を使って/に使われて強制的に排除するという方針なのですか? TRPは、警察(の不当な注文・指示)に過剰適応しているということはありませんか?
(警察による意味のない不当な指示を唯々諾々と受け入れて内面化し、主催者TRPが警察に忠実なエージェントとなって参加者を監視し、率先してデモの規制・分断に動くことになれば、警察が排除しようと思ってもいない参加者まで、主催者からの報告・依頼によって排除に動くことができ、警察権力はまるで自ら強制したのではないかのようにしてパレード参加者集団全体を支配することができます。)(*5)
【質問4】 グリーンバード「わたしたちと一緒だと思われると困るんです」、TRPスタッフ「一緒じゃないです」について
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◎「プラカの会」Fに対してのグリーンバードの人の発言「わたしたちと一緒だと思われると困るんです」について、グリーンバードのメンバーでもある/あったTRP共同代表の杉山文野さんはどう思われますか?(TRPとして答えるのが難しければ、グリーンバードに直接たずねます。) また、排除の際、警察からの問いかけに対してTRPスタッフらが「一緒じゃないです」と答えたことについて、どう思われますか? パレード(デモ)を歩く人を選べるかのようですが何をもって「一緒じゃない」とするのですか? このときTRPにとっての「わたしたち」とは誰ですか? パレード/プライドは誰のものと考えますか?
以上、お忙しい中とは存じますが、6月28日までに、ご回答ください。
2017年6月7日
プラカとか作るフェミとLGBTの会
weretheagitpropsatpride@gmail.com