東京ワインコンプレックス 事務局代表(株式会社シーズバンク) 高岡信明 様
要望書:「ワインコンプレックスTAKAMATSU」は国連が警告する違法なイスラエル入植地ビジネスに加担しないでください
私たちは、貴団体に対し、去る2月6日に開催された「ワインコンプレックスTOKYO」(会場:八芳園)における、1967年以来イスラエルが軍事占領を続けているシリア領ゴラン高原で違法に建設されている入植地で生産活動を行っているワイナリーの産品を輸入しているナチュラエル(インディ・パ株式会社)の出展を中止するよう要望しました。それにもかかわらず、貴団体がナチュラエル出展、違法入植地ワイン出品を実施したことに対し、強く抗議します。貴団体は、人権侵害、国際法違反への加担、および、原産地の偽装表示に関わる国内法(景品表示法第4条第3号、不当競争防止法第2条第13号等)違反の可能性を顧みず、また、参加業者・消費者に対して入植地ワインについての説明責任を果たすこともなかったのであり、違法入植地ビジネス加担企業との誹りを免れません。
[ゴラン高原はイスラエル領ではない。軍事占領・違法入植地のワインを日本で流通させるのをやめさせましょう]
[入植地ビジネスを終結させるべきとする国連人権理事会の決議]
[外務省ホームページ「イスラエル国基礎データ」における警告文:経済関係(4)]
[入植地ワインが違反している可能性のある国内法規]
[イスラエル輸出製品ボイコット ワイン出展の中止を要望|週刊金曜日オンライン]
このことから、来る3月28日に貴団体が開催する「ワインコンプレックスTAKAMATSU」(会場:香川県JRホテルクレメント高松)においても、株式会社ミレジムが出展予定であることに対して、同様の人権侵害再発の懸念を抱かざるをえません。同社も、シリア領ゴラン高原の違法入植地に多くのブドウ園を所有しカツェリーンで操業するゴランハイツワイナリーの日本輸入元であるからです。
[ゴランハイツワイナリーの違法入植地での企業活動を伝えるイスラエルの平和団体発行のレポート]
[Millesimes]
前回の要望書でもお伝えした通り、昨年秋、銀座三越は、ナチュラエルによる入植地ワインの店頭販売に対して市民からの抗議を受けて、即時対象品撤収と早期販売打ち切りを速やかに実行しました。
[銀座三越、違法イスラエル入植地ワインの店頭販売を中止!]
また、入植地ビジネス撤退の最近の出来事の一つですが、去る2月23・24日に予定されていたホンダが出資する違法入植地でのモーターレースが、国際的なBDS(ボイコット、資本引き揚げ、制裁)運動の要請を受けて、急遽開催地を変更したのち、ついに中止に至りました。
[声明:BDS運動の要請に従い、ホンダが違法イスラエル入植地で予定していたロードレースの会場を変更したことを歓迎します]
このような情勢の中、前回の「ワインコンプレックスTOKYO」に続き、もし「ワインコンプレックスTAKAMATSU」においても違法イスラエル入植地ワインを出品するならば、貴団体の営業行為は、パレスチナやゴラン高原の人々に対する権利侵害を助長する意味を持つ上、入植地ビジネスに反対する国際社会の動きおよび日本政府の外交方針にも反するという点からも、極めて不適切な暴挙を重ねることとなります。
以上の認識にもとづき、以下、要望いたします。
1. 3月28日開催の「ワインコンプレックスTAKAMATSU」に出展する株式会社ミレジムは、ゴランハイツワイナリーのワインを出品する予定かどうかをご確認ください。もし出品予定であれば中止し、出品リストから外すように要請してください。
2. 今後開催するワインコンプレックス試飲会において、ナチュラエルおよびイスラエルワイン輸入取り扱い会社が出品予定のワイン会社を調査し、入植地関連企業にあたる会社のワインを出品リストから外すように要請してください。また、同社の宣伝配布物(会社案内・販促リーフレット等)がある場合、これに入植地ワインを記載しないよう指示してください。
3. 上記2点に関して、実際の対応と今後の方針について、1か月以内に回答してください。
以上、何卒よろしくお願いいたします。
2018年3月15日
フツーのLGBTをクィアする、プラカとか作るフェミとLGBTの会